糖尿病
体内には血中の糖分を細胞へ取り込ませることで血糖値を適切にコントロールするインスリンというホルモンがあります。このインスリンは膵臓から分泌されますが、この分泌や働きの悪化により血糖値が高くなった病状が糖尿病です。主にインスリン分泌が低下した病態をⅠ型、分泌能が変化あるいはその機能が低下した病態をⅡ型と呼び、多くのI型ではインスリン注射を含めた治療の必要性があります。
インスリン分泌や機能の低下の原因は様々ですが、原因の多くは除去することが困難であることから糖尿病の治癒を期待することは困難です。血糖値が高い状態を放置すると、腎不全や神経障害や全身の血管状態悪化による網膜症や心筋梗塞や脳卒中や四肢の壊疽などを発症させます。そこで内服治療やインスリン注射によって血糖値を安定させることで、このような将来の合併症の発症リスクを低下させることが治療の目標となります。
また、早期の段階では生活習慣の改善や適切な運動によって薬物に頼らない血糖値のコントロールが可能な場合もあります。
十分に相談しながらゆっくりと一緒に病状にむきあっていきましょう。
- 必要な検査
- 尿検査、血液生化学検査(採血)、胸部レントゲン、心電図、超音波検査(心臓・腹部)など