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09:00-12:00
午後診 
15:00-18:00

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消化器内科

上部内視鏡検査および超音波検査を中心に診察可能です。
下部内視鏡検査は開院後の早期に運用予定です。

診断・治療可能な疾患

主な疾患

  1. 食道・胃・十二指腸の悪性腫瘍:食道がん、胃がん、十二指腸がん
    定期的な内視鏡観察により病変を早期に発見することが可能です。
    粘膜内にとどまる早期の胃がんや食道がんは開腹や開胸手術を行わずに内視鏡的な切除術で治療することが可能な場合があります。
    進行した場合は外科手術・がん薬物療法(抗がん剤)・放射線治療などによる集学的治療が必要となります。
  2. 喉頭・咽頭の悪性腫瘍:下咽頭がん、喉頭がん
    消化管内視鏡検査の際に喉頭・咽頭の観察が可能です。早期の咽頭がんは頚部の切開を伴わない口からのアプローチによる手術が可能な場合もあります。
    進行した場合は外科手術もしくはがん薬物療法(抗がん剤)・放射線治療などによる集学的治療が必要となります。
  3. 逆流性食道炎
    胸やけや胸・背中の違和感・痛みの原因となります。多くは胃酸と胃の内容物が食道への逆流することで引き起こされるので、内服薬による胃酸分泌や胃の機能の正常化を目標に治療を行います。
  4. 急性胃炎
    過度なストレスや飲酒や喫煙あるいは消炎鎮痛剤の内服などで引き起こされます。胃粘膜の急性の炎症であり、心窩部(みぞおち周囲)の不快感や痛みを伴います。
    内服薬による胃酸分泌や胃の機能の正常化を目標に治療を行います。
  5. 慢性胃炎
    慢性的な胃粘膜の炎症状態が持続すると粘膜の防御機能が低下していき、心窩部(みぞおち周囲)の不快感の原因となります。長期間の炎症状態により胃の粘膜は萎縮して腸に似た粘膜へ変化してしまい、その機能を低下させるだけでなく胃がんの発現リスクが高まります。
    また、慢性胃炎にはピロリ菌が関与することが多いので、将来の胃がん発現リスクを低下させる目的でその検査・治療(除菌)が必要となることもしばしばあります。
  6. 胃潰瘍・十二指腸潰瘍
    胃酸分泌と胃粘膜の防御機能のバランスが崩れると発生します。心窩部(みぞおち周囲)の不快感や痛みを伴います。多くは急性胃炎や慢性胃炎を伴いますので、内服薬による胃酸分泌や胃の機能の正常化を目標に治療を行います。
    治療に効果を認めた後も定期的な観察が推奨されます。
  7. 胃ポリープ
    胃に発生する良性の腫瘍です。過形成性および胃底腺に分類されますが、基本的に治療は必要なく、定期的な観察だけでよいものです。増大した場合に出血を伴うことがあり、それによる貧血を認める際には切除の対象となる場合もあります。
  8. 機能性胃腸症
    心窩部(みぞおち周囲)の不快感や痛みまたは腹部の膨満感など感じるものの、内視鏡検査などで消化管の粘膜に肉眼的な異常を認めない病態です。多くは胃や腸の運動機能の低下によって引き起こされるもののため、内服薬により胃腸の蠕動運動を調整する治療を行います。
  9. 感染性胃腸炎・寄生虫
    ウイルスや細菌によって起こる胃腸炎は心窩部(みぞおち周囲)の不快感や痛みおよび下痢・吐気・嘔吐などを引き起こします。ウイルスが原因の場合は症状を和らげる対症療法を、細菌が原因の場合は抗菌剤による治療を行います。また、食事と一緒に胃へ進入する寄生虫であるアニサキスは激烈な心窩部(みぞおち周囲)の痛みを伴うことがあります。この寄生虫は内視鏡で診断・摘出が可能です。
  10. 大腸ポリープ
    腫瘍性と非腫瘍性(炎症などが原因のもの)に大別されます。腫瘍性のうち良性である腺腫がいわゆる「大腸ポリープ」と呼ばれています。この腺腫は数年以上をかけてゆっくりと育ち、その過程で一部ががん化して大腸がんを引き起こします。またポリープはその表面から出血を伴うことが多いため、便潜血の検査を行うことでその存在を予測できます。さらに大腸ポリープを定期的に観察あるいは切除することでがん化のリスクを低下させることが可能です。
  11. 大腸がん
    多くは良性の腫瘍である大腸ポリープ(腺腫)が数年以上かけて増大する際にその一部ががん化することで発症します。大腸ポリープを定期的に観察あるいは切除することでがん化のリスクを低下させることが可能です。また、がん化を含むポリープでも早期の場合は内視鏡的な切除により根治が期待できます。ただしなかにはポリープに関連しない急速な発育を示すタイプも存在しますので注意が必要です。進行を防ぐためには定期的な便潜血検査と内視鏡観察が有効とされます。
    進行した場合は外科手術やがん薬物療法(抗がん剤)による集学的治療が必要となります。
  12. 脂肪肝
    脂肪は肝臓で作られて蓄積されていきますが、消費されるよりも蓄積される量が多くなると肝細胞の変性が起こります。長期間の脂肪肝は肝機能の低下から肝硬変へ進むこともあります。原因は非アルコール性やアルコール性に大別されますが、いずれも生活習慣の改善と必要に応じた内服薬が必要になります。診断は超音波検査や生化学検査(採血)が有用です。

その他、胆石、膵炎、ウイルス性肝炎などご相談ください。

上部内視鏡検査

上部内視鏡検査では咽頭・喉頭、食道、胃、十二指腸の約1/2-1/3の範囲が観察可能な検査です。なんらかの異常を認めた場合は組織の採取(生検)を行うことがあります。

上部内視鏡検査

検査のながれ

  • 1

    上部内視鏡検査のながれ 1

    検査の予約時に現在治療中のご病気や内服薬を確認させていただきますので、お薬手帳をお持ちの方は必ず予約の際にご提示ください。血液をさらさらにするお薬などを内服中の場合は検査の準備が通常と異なる場合もありますのでご注意ください。

  • 2

    上部内視鏡検査のながれ 2

    検査前日夜の食事の内容物が胃や十二指腸などに滞留している場合は観察が困難となりますので、前日の夜9時以降から検査まで原則として食事はしないでください。お口から食事を摂らない栄養剤管理などをされている方には別途案内をさせていただきます。

  • 3

    上部内視鏡検査のながれ 3

    水分は検査当日の朝まで摂取可能です。また、事前に確認させていただいた内服薬のうち、検査当日の朝も原則として内服が必要なお薬(降圧剤など)も水分や流動物といっしょに内服可能です。

  • 4

    上部内視鏡検査のながれ 4

    当院では原則的に鎮静剤による内視鏡検査を行っておりますが、検査後も一定期間はその効果が残ることがあります。そのため来院はご家族にお送りいただくか公共交通機関やタクシーなどをご利用いただき、御自身でお車を運転しての来院は控えていただくようお願いいたします。(鎮静剤を使用しない場合でも胃の動きを押さえる薬剤を使用すると視覚の違和感が生じることがありますので同様にお願いいたします。)

  • 5

    上部内視鏡検査のながれ 5

    検査後は原則として鎮静剤の影響から回復したのちにご帰宅となります。その間はクリニック内のベッドにてお休みいただきます。飲食は原則として検査後1-2時間後から可能です。

  • 6

    上部内視鏡検査のながれ 6

    検査中に生検する必要があった場合、結果の説明までは4-7日間程度必要になります。後日、外来に来院された際に、説明させていただきます。また、生検後の食事やアルコール摂取などには注意が必要な場合がありますので、検査後にスタッフへご確認ください。

注意が必要な内服薬

※おおまかな例ですので、必ず現在内服中のお薬が確認できるもの(お薬手帳など)を予約時にご提示ください

  • 血液をさらさらにする薬剤と説明を受けて処方されているもの(抗血小板薬、抗凝固薬)
  • 高血圧に対して処方されているもの(降圧剤)
  • 糖尿病に対して処方されているもの(インスリンを含む)
  • ステロイド剤
  • 筋肉や神経に対する内服薬
  • 甲状腺機能異常に対して処方されているもの(チラーヂンなど)

超音波検査

体外から超音波をあてることで体内の臓器を調べる検査です。音波を照射するだけですから無痛でまったく侵襲のない方法です。
腹部超音波では肝臓・胆のう・膵臓とその周囲、腎臓、脾臓、膀胱などが観察可能です。腸や胃の観察も可能ですが超音波は空気と相性が良くないので、それらの観察にはあまり適してはいません。
頚部や甲状腺超音波では頚部の血管や甲状腺の内部の観察が可能です。

腹部超音波検査のながれ

  • 1

    腹部超音波検査のながれ 1

    検査当日朝の食事の内容物が胃や腸などに滞留している場合は観察が困難となりますので、当日の起床時から検査まで原則として食事はしないでください。お口から食事を摂らない栄養剤管理などをされている方には別途案内をさせていただきます。

  • 2

    腹部超音波検査のながれ 2

    水分は検査当日の朝も少量ずつ摂取可能です。原則として内服が必要なお薬(降圧剤など)も水分や流動物といっしょに内服可能です。

  • 3

    腹部超音波検査のながれ 3

    検査後の食事や水分の摂取についてはとくに制限はありません。

その他の超音波検査のながれ

検査前および検査後の食事や水分の摂取についてはとくに制限はありません。